第59回 日本消化器がん検診学会総会

会長挨拶

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第59回日本消化器がん検診学会総会

会長 松浦 隆志

(公益財団法人 福岡県すこやか健康事業団 福岡国際総合健診センター 所長)

このたび、伝統ある日本消化器がん検診学会の第59回総会会長を拝命いたしました。  本総会は2020年6月5日(金)~7日(日)の3日間、「温故知新:これから求められる消化器がん検診とは?」をメインテーマとし、福岡国際会議場にて開催させて頂きます。今回から、新しい総合認定医制度の導入により、医師研修会が1日開催となるため3日間開催となります。また、東京オリンピック開催年にこの機会を頂戴いたしましたことは、大変身に余る光栄と存じますとともに、がん検診事業の受診率向上と精度管理にむけての大きな責任を感じ身の引き締まる思いです。

消化器がん検診を取り巻く環境は、ここ10年の間で劇的に変化してきています。胃がん発生に密接に関係しているピロリ菌感染による慢性胃炎に対して、2013年に除菌療法が保険適応となり国民総除菌時代となり、若年者の感染率低下と合わせて除菌後発見胃癌の問題などあらたな課題が出てきています。

従来から行われている胃X線検診の受診率はいまだ低迷したままであり、新たな対策と読影判定区分(カテゴリー分類)による、精度管理の向上が期待されています。また、2016年から対策型胃内視鏡検診が全国的に導入され始めていますが、精度管理や制度上の問題など、どのように内視鏡検診を普及させていくかが今後の課題です。胃がんリスク層別化による検診対象集約による効率的な検診の実施も検討していかなければなりません。大腸がん検診についても、さらなる受診率、精検受診率の向上と大腸CT検査や内視鏡検診の今後の可能性について議論されています。腹部超音波検診においては、検診判定マニュアルがすでに活用され、その有用性と課題が議論されています。このように消化器がん検診を取り巻く環境は一つの転換期を迎えていると思われます。

本総会を通じて、従来から行ってきた消化器がん検診を振り返りながら、今後継続すべき検診体制と、新たに導入すべき検診体制を、今一度検討しなおしてみたいと思っています。“これから求められる消化器がん検診とは何か?” を議論し、一人でも多くの国民が、さらに利用しやすい消化器がん検診体制を構築し、科学的根拠に基づくがんの早期発見および早期治療による消化器がんの克服を目指すことができればと思っています。医師および検診従事者の方々にとりまして、実りある充実した学会となりますよう微力ながら努めて参りたいと思っています。多くの先生方や技師の方々のご参加を心よりお待ちしております。

福岡市では玄界灘で獲れた新鮮でおいしい魚を毎日味わうことができます。また、全国的にも有名な 博多(長浜)ラーメンを、屋台で食べるのも楽しみのひとつです。福岡が日本のうどん発祥の地であることを皆さんはご存知でしょうか? 地元で人気のゴボウ天うどんがお薦めです。学会期間中、参加者の皆様には、自由に気軽に市内散策を楽しんでいただきたいと思っています。